東京都世田谷区で２０００年、会社員宮沢みきおさん＝当時（４４）＝一家４人が自宅で殺害された事件で、宮沢さんの父良行さん（８０）と母節子さん（７７）が１３日、都内で記者会見し「事件の発生から３０日で８年を迎え、時効まで（１５年の）半分を切った。法制度を改正し、犯人に法の裁きを受けさせるようにしてほしい」と時効制度の見直しを訴えた。
東京都葛飾区で１９９６年、上智大生の小林順子さん＝当時（２１）＝が殺害された事件も時効まで３年を切っており、会見の司会をした父賢二さん（６２）が「カウントダウンが刻々と進んでいる。いてもたってもいられない気持ちだ」と話した。
小林さんの訴えに宮沢さんの両親が賛同。両家族は今後、未解決事件の遺族の会を結成し、時効撤廃を訴えていくという。
良行さんは「私たちの事件のように、ＤＮＡなど犯人に直結する資料が残っている場合には、犯人が生きている限り（刑事責任を）追及できるようにしていただきたい」と話した。