記事登録
2008年12月13日(土) 02時18分

<名古屋市議>自民2会派が合流へ 政調費分裂から2年ぶり毎日新聞

 名古屋市議会の自民党市議団は12日、議員総会を開き、政務調査費の支給問題などを巡り06年10月に分裂した自民系会派の市会自民党と合流することを決めた。市会自民も既に合流方針を打ち出しており、自民会派の約2年ぶりの合流がほぼ確定した。両会派はいったん解散し、新たな統一会派を結成する予定。また、来年4月に実施される市長選の独自候補擁立も引き続き模索する。

 市長選の候補者選びで、民主党愛知県連が労組出身の市教委・山田哲郎教育次長(55)を軸に調整を進めたことに自民側が反発。党県連が今月1日、独自候補擁立と次期衆院選の基盤を整えるため合流するよう、両会派幹部に要請していた。

 両会派は、統一会派の名称や会則などについて引き続き協議を進める。ただ、両会派間には政調費問題の根深い確執があり、今後新会派の主導権や役員人事を巡って激しい駆け引きが起こることが予想される。また、衆院選を見据えた県連主導の合流に反発する議員もおり、党内調整には時間がかかりそうだ。

 同市議会(定数75)は▽民主27▽自民14▽公明14▽市会自民9▽共産8▽諸派3。合流で自民は第2会派になる見通し。【影山哲也】

【関連ニュース】
宮城県議会旅費:地裁が返還命令 不当利得と認定
政務調査費:小山・大橋市議、返還求め提訴「違法支出553万円」 /栃木
政調費:飲食費を全面禁止、検討委が答申 「議員には厳しい」−−県議会 /青森
政調費返還訴訟:地裁判決、県議会が知事に控訴要請 オンブズ、徹底的指摘へ /宮城
この人:弘前市民オンブズパーソン事務局長・高松利昌さん /青森

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081213-00000010-mai-pol