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2008年12月13日(土) 02時15分

<緊急着陸>空自輸送機が岐阜基地に 給油管を格納できず毎日新聞

 航空自衛隊小牧基地(愛知県小牧市)に配備された空中給油・輸送機「KC767」が12日に試験飛行中、機体尾部から伸ばした給油用の管「給油ブーム」を格納できなくなり、午後4時ごろ空自岐阜基地(岐阜県各務原市)に緊急着陸した。ブームの先が滑走路と接触し、摩擦で先端から火が出たが、消し止められた。乗員9人は着陸後、脱出して無事だった。

 岐阜基地によると、同機は12日午前11時半、小牧基地を離陸。日本海上でF15戦闘機に給油する訓練飛行をしていた。午後0時55分ごろ、ブーム格納ができなくなったという。

 KC767は今年2月、空自が初めて導入し、今年3月、小牧基地に2機配備した。今回トラブルが起きたのは2号機。1号機も検査中の今年5月、両翼の前縁部を損傷するトラブルがあった。

 各務原市の森真市長は「住民に不安を与えたことは誠に遺憾。事故原因の究明と再発防止策の徹底を求める」とのコメントを出した。【山田尚弘】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081213-00000009-mai-soci