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2008年12月13日(土) 22時36分

「産経志塾」で外交ゲーム 北朝鮮の要人役は…産経新聞

 「産経志塾」最終日の13日、塾生は外交ゲームで6カ国協議メンバーの要人を演じ、約4時間にわたり白熱した外交を繰り広げた。講師の宮家邦彦氏は「ゲームで呼び起こした“知的運動神経”を、ぜひ今後に生かしてほしい」とエールを送った。

 ゲームでは、朝鮮半島危機を受け、日本の官房長官が記者会見で対応策を表明すると設定。各国が交渉を活性化させ、6カ国協議の開催に向けて駆け引きを展開し、マスコミ役の塾生も各国の動きを報道するなど、情報戦が繰り広げられた。

 ゲームをコントロールする“神様”役の宮家氏は時折、「どうすればイニシアチブが取れる?」「何が一番に守るべき国益か?」と各国担当者にヒントを与えた。総評では「立ち回りに失敗した人ほど学ぶことが多かったはず。少しでも客観的な見方ができるように思考を変えていってほしい」と述べた。

 首相役の東京都港区、慶応大学2年、酒井久之さん(19)は「座学と違い、『相手に意見を伝えるにはどうしたらいいのか』と考えて行動することが新鮮。閣僚と意思疎通できないなど、自分の意見を伝えるには、はっきり言わないと通じないことを改めて実感した」。

 また、北朝鮮の要人役を務めた千葉県八千代市の公務員、瀧口大さん(28)は「役には戸惑ったが、実際に演じると違う目線で北朝鮮を考えることができ、相手の立場で考えることの重要さが分かった」と話していた。

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