記事登録
2008年12月13日(土) 22時16分

浜岡原発1・2号機の廃炉検討、巨額の補修避け6号機新設も読売新聞

 中部電力が浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の1、2号機を廃炉にし、6号機の新設を検討していることが13日、明らかになった。

 1、2号機の耐震工事が大規模になり、最新型の6号機を新設する方が経済性などの面で有利になるためだ。商業用原子炉の廃炉は国内3例目だ。

 1、2号機の廃炉には今後、20〜30年かかるとみられる。一方で、原発を新設するには通常、10年程度かかるとされることから、6号機の稼働開始は2018年以降となる模様だ。

 1号機は1976年、2号機は78年にそれぞれに運転を開始した。ともに運転開始から約30年が経過した旧式で、1号機は細管破断トラブルなどで01年から、2号機は耐震性を高める工事や点検のため04年から、それぞれ運転を休止している。

 中部電力は当初、1、2号機とも耐震工事の完了後、2011年春の運転再開を目指していた。しかし、耐震工事費が巨額にのぼることに加え、運転再開してからも経年劣化した部品の交換などに費用がかさむ。

 また、1、2号機の出力は合計で138万キロ・ワットにとどまる。6号機を新設するとなると、最新型の140万キロ・ワット級になる公算で、経営効率の面から廃炉・新設することが得策と判断した模様だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081213-00000049-yom-bus_all