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2008年12月13日(土) 21時39分

逆転優勝の真央、高難度プログラムで攻め続ける産経新聞

 SPを終えて2位。最大のライバル金妍児に先行された浅田は、しかし手応えを感じていた。

 「全部ジャンプが跳べたし、あした(フリー)につながる」

 そのフリーには、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2度、取り入れている。NHK杯では2つ目が回転不足と判定されたが、今回も高難度のプログラムで逆転を目指した。

 GPファイナルへの思いは強い。15歳だった3年前には初出場初優勝を飾ったが、「そのときは、どんな大会かよくわからなかった」と笑う。それがいまは「世界の大会なんだと思う」。3季ぶりの“女王”奪還を強く意識した。

 今季をバンクーバー五輪への“助走”と位置づける。今夏から師事するタチアナ・タラソワ氏が振り付けたプログラムは、浅田が「息をつけるところがない」という、男子並みの内容。関係者は「五輪で勝つための長期的な対策」と明かす。

 技の難度より精度を重視する金と対照的に、浅田は難度も精度も上げて得点を伸ばそうとしている。1年2カ月後に迫った五輪へ、「攻める気持ちを忘れずに」走り続ける。(榊輝朗)

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