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2008年12月13日(土) 21時18分

<フィギュア>浅田真央、2位から逆転V GPファイナル毎日新聞

 【高陽(韓国)来住哲司】フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル最終日の13日、当地の高陽アイスアリーナで各種目のフリーを行った。女子では、浅田真央(愛知・中京大中京高)が123.17点でフリー1位となり、計188.55点で、ショートプログラム(SP)2位から逆転優勝。3年ぶり2度目の栄冠に輝くとともに、4大会連続で表彰台に立った。女子の日本勢は6年連続のメダル獲得となった。

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 01年のイリーナ・スルツカヤ(ロシア)以来史上2人目の3連覇を狙ったSP首位の金妍児(キム・ヨナ、韓国)は、フリーが120.41点で、計186.35点の2位に甘んじた。SP3位の中野友加里(プリンスホテル)が計161.93点で5位、SP5位の安藤美姫(トヨタ自動車)は計158.25点で6位。

 男子はSP首位だった小塚崇彦(トヨタ自動車)がフリー3位で、計224.63点の2位。日本男子初制覇は逃したが、男子の日本勢4年連続のメダルを獲得した。SP2位のジェレミー・アボット(米国)が計237.72点で初優勝した。アイスダンスはオリジナルダンス(OD)首位のイザベル・デロベル、オリビエ・シェーンフェルダー組(フランス)が計156.10点で初優勝。ペアにはSP6位の川口悠子、アレクサンドル・スミルノフ組(ロシア)が出場。 

 ▽浅田真央の話 なるべく練習通りに演技しようと思ってやったのが良かった。GPシリーズでよくない成績ばかりだったので、優勝できてうれしい。 

 ▽金妍児 2日前から風邪を引き、演技の前から辛かった。母国開催の試合で緊張したが、地元のファンの応援がありがたかった。コンディションを整え、次の大会ではもっと成長した姿を見せたい。

 ○…安藤が今季初めて4回転サルコウに挑んだ。今年2月の4大陸選手権以来の挑戦で、成功すれば03年12月の全日本選手権以来約5年ぶりだったが、惜しくも回転不足の認定。冒頭に大技に挑んだ疲労からか、その後はジャンプで回転不足が相次ぎ、最下位の6位に終わった。それでも本人は「4回転は降りられたことは大きな自信になる。今日の公式練習後に、コーチと相談して『やりたい』という私の希望を押し切った」と満足感を漂わせていた。

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