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2008年12月13日(土) 20時46分

「国民は怒りを」拉致集会で家族会産経新聞

 「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」(10〜16日)の13日、政府の拉致問題対策本部は東京都港区のニッショーホールで「拉致問題を考えるみんなの集い」を開催した。北朝鮮が被害者の再調査に応じず、進展がみられないなか、家族会代表、飯塚繁雄さん(70)は「『かわいそうだ』では解決しない。国民がそれを怒りに変え、解決を探る方法に向けていってほしい」と世論の力に期待した。

 横田めぐみさん=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(72)は「こんなに長い時間、救出活動をしてきて、多くの被害者の生死さえ分からない。(被害者を)絶対に取り返さないといけない日本国民全体の大きな問題」と話した。

 有本恵子さん=同(23)=の母、嘉代子さん(82)も「日本が助けてくれないと、米国が助けてくれるわけではない。みなさんの支援で、交渉に当たる方もきちっと交渉してくれる」と訴えた。

 集会では、めぐみさんの救出活動を描いたアニメ「めぐみ」が上映されたほか、被害者家族を支援している歌手、南こうせつさんも参加。家族は、駆けつけた安倍晋三元首相夫妻らともに「故郷」を合唱した。

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