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2008年12月13日(土) 01時53分

ビッグ3、金融安定化法の適用も…支援法案廃案で読売新聞

 【ワシントン=矢田俊彦】米政府は12日、資金繰り支援法案が事実上の廃案となり、破綻(はたん)の危機に陥っている米自動車大手3社(ビッグスリー)に対し、金融安定化法の公的資金活用を含めた支援策の検討に入った。

 巨額の債務を抱えるビッグスリーの破綻は融資の焦げ付きなどで金融不安を増幅させ、米経済だけでなく、世界経済に大きな影響を与えかねないことから、米政府は支援に乗り出す方向に傾いているとみられる。

 ホワイトハウスのペリノ大統領報道官は同日、声明を発表し、「必要なら、(7000億ドルの公的資金枠を持つ)金融安定化法の活用を含めて検討していく」と述べた。また、安定化法の公的資金の運用を担う米財務省のスポークスマンも、「(来年1月の)議会再開まで、差し迫った破綻を阻止する用意がある」と述べた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081213-00000001-yom-bus_all