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2008年12月13日(土) 15時27分

派遣切りに生活保護 広島「マツダ」の13人が申請産経新聞

 減産や派遣社員の削減を進めている自動車メーカー「マツダ」(広島県府中町)や関連会社から派遣契約を打ち切られた13人が、広島市に生活保護の申請をしていることが13日、分かった。市はすでに7人に対して生活保護の支給を決定し、残る6人については審査中という。

 市健康福祉企画課は「派遣契約を打ち切られた人の生活保護申請がこれだけ集中したのは初めて。今後が不透明で、同様の相談が増える可能性がある」と話している。

 同課によると、派遣社員から市への相談は11月以降、22件あった。このうち、マツダや関連会社の派遣社員の相談は16件で、「雇用保険だけでは今後の生活のめどがたたない」「寮の退寮期限が迫っているが行くあてがない」などと訴えているという。

 同課の林義雄保護担当課長は「雇用対策も同時に進めなければならず、生活保護だけでは解決できない問題。国の施策の動向を見守りながら、今後も適切に相談に応じたい」と話した。

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