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2008年12月13日(土) 14時48分

リストラ強化が焦点に=ビッグ3の支援検討急ぐ−米政府時事通信

 【ワシントン13日時事】米政府は13日までに、ビッグスリー(3大自動車メーカー)支援を検討するため、各社との協議に入った。つなぎ融資の規模に加え、支援条件としてリストラ強化が焦点になる見通しだ。最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は、政府の融資がなければ月内にも資金繰り破綻(はたん)する恐れがある。
 ビッグスリー救済法案が議会で廃案に追い込まれたことで金融市場は動揺したが、米政府の支援検討表明でやや落ち着きを取り戻した。一方で、部品メーカーなど取引業者が破綻を恐れて現金取引を求め始めており、GMの資金需要が増大。このため、今週にも支援について何らかの発表があるとの報道もある。
 米メディアによると、ビッグスリー側は12日に政府や連邦準備制度理事会(FRB)と接触。金融危機対策として7000億ドル(約64兆円)の公的資金枠を用意した金融安定化法の活用が検討され、つなぎ融資の規模や期間、条件の詰めを急いでいるもようだ。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081213-00000072-jij-int