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2008年12月12日(金) 20時34分

ゴールドマン元社員がインサイダー取引、TOB情報を悪用読売新聞

 「ゴールドマン・サックス証券」(GS証券、東京都港区)の元男性社員が在職時に入手した営業先企業の株式公開買い付け(TOB)情報に基づく株の売買で利益を上げた疑いがあることがわかり、証券取引等監視委員会は12日、元社員に対し金融商品取引法違反(インサイダー取引)の疑いで課徴金23万円の納付命令を出すよう金融庁に勧告した。

 監視委などによると、元社員は2006年7月下旬、焼き肉チェーン「牛角」などを展開し、当時ジャスダックに上場していたレックス・ホールディングスで、経営陣らによる自社株買収(MBO)を目的としたTOBが行われるとの情報を入手。

 公表前の同年11月8日、知人名義の口座を使ってレックス株17株を約363万円で買い付けた疑い。値上がり後に売却して、20万円前後の利益を上げたという。

 元社員は06年初めにGS証券に入社、同社で法人営業を担当していた。

 以前、別の証券会社に勤めていた時からレックス会長(当時は社長)と知り合いで、個人的に教えてもらったTOB情報を悪用したという。

 GS証券広報担当は「誠に遺憾。社内調査を行って対策を検討する」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081212-00000058-yom-soci