ＪＲ東日本は十一日、首都圏約二百の駅で、ホームにある約三百七十カ所の喫煙所を撤去し、来年四月一日から全面禁煙を実施すると発表した。東京、上野、新宿、大宮各駅の換気設備を備えた喫煙室は残す。
ＪＲ東日本は「禁煙志向の高まりや受動喫煙の防止を求める声が相次いだため」と説明。昨年度だけで全面禁煙や分煙の徹底を求める声が約七百五十件寄せられていた。
全面禁煙にするのは北は取手（茨城）、南は逗子（神奈川）、東は蘇我（千葉）、西は高尾（東京）までの東京駅からの半径が最大約五十キロまでの駅。
同社は全約千七百の旅客駅のうち、今回のエリア内の二十五駅を含む約六百八十駅ですでに全面禁煙を実施している。
ＪＲ西日本も大阪環状線や桜島線の駅などで全面禁煙を実施。また日本民営鉄道協会によると、全国の大手私鉄十六社のうち関東の全九社も全面禁煙を実施済みで、関東以外では名古屋鉄道が禁煙にしている。