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2008年12月12日(金) 18時00分

日本の藻がインドでサトウキビ収穫量増加効果インド新聞

 グジャラート州に拠点を置くセントラル・ソルト・アンド・マリーン化学研究所(CSMCRI)が開発した藻の繁殖技術がサトウキビの収穫量増加につながっている。

 CSMCRI代表のプシュピト・K・ゴーシュ氏によれば、カッパフィカス属アルベレッチー種という特殊な藻から生成した増粘剤を使用することにより、カルナータカ州の1,000エーカー(約404ヘクタール)の畑で栽培したサトウキビの収穫量が30%増加したという。

 今後はタミル・ナードゥ州とウッタール・プラデーシュ州にてそれぞれ5,000エーカー(約2,020ヘクタール)の農地にて2回目の実地試験を行う予定。さらに、この藻を活用したバイオ肥料の商業生産も開始する。規模は最大2万トンを想定しているという。

 ゴーシュ氏はこの藻について、「もともと1994年頃に日本から輸入し、繁殖させたもの」と説明。

 繁殖は現在タミル・ナードゥ州で行われている。ライセンス提供先のペプシコ・フーズが大規模化し、運営を他企業のアクア・アグリに移譲。近くCSMCRIと新たな合意を結ぶ予定だという。

12/11/2008 17:10(アーメダバード発)PTI

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081212-00000002-indonews-int