記事登録
2008年12月12日(金) 19時11分

東北大学生参加の衛星打ち上げへ 製作費100分の1東京新聞

 学生が組み立てるなどして製作コストを通常の100分の1程度に抑えた東北大の人工衛星が完成、12日、宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)の種子島宇宙センターに向けて搬出された。東大阪宇宙開発協同組合(大阪府)の「まいど1号」などと1月21日、H2Aロケットで打ち上げられる予定。

 プロジェクトを指揮する吉田和哉工学研究科教授によると、衛星は1辺が約50センチの立方体で約45キロ。専門企業に委託すると数千万円する観測カメラを山形県の中小企業と学生が共同開発し数十万円で完成させるなど大幅な低コスト化を実現。通常だと100億円近くかかる製作費用を約1億円に抑えた。

 高層大気圏で起きる謎の発光現象「スプライト」を宇宙から観測するなど目標には世界初の挑戦が並ぶ。吉田教授は「大学発の衛星が最先端の科学に挑む前例はなく、ぜひ成功させたい」と意気込む。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008121201000647.html