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2008年12月12日(金) 11時20分

兵庫県が身障者の介助犬同伴拒否 11月の採用試験で東京新聞

 兵庫県が身体障害者を対象に11月に行った事務職の採用試験で、車いすで生活する女性受験者(26)が介助犬の同伴を希望したところ、県が拒否していたことが12日分かった。

 身体障害者補助犬法は公共施設が介助犬の同伴を拒否することを禁じている。県人事委員会職員課は「ほかの受験者に犬が怖いとかアレルギーの人がいる可能性もある」と同伴を認めなかった理由を説明。一方で「本人とは事前に連絡をして了解を得たと思っていたが、もう少し要望を確認した方がよかった」と話している。

 県によると、採用試験は11月19日に県の外郭団体「兵庫県人権啓発協会」が管理、運営する「県立のじぎく会館」(神戸市)などで実施された。

 同県宝塚市に住む女性は応募の際、介助犬の同伴を希望したが、県は「ほかの受験生に影響を及ぼす可能性がある」として、試験会場内での犬の同伴は認めないことを女性に伝えた。女性は学科試験や面接試験を介助犬なしで受け、結果は不合格だったという。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008121201000322.html