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2008年12月12日(金) 00時00分

ポニョあふれ「四面魚歌」 住友生命の創作四字熟語中国新聞

 住友生命保険は十一日、今年の世相を漢字四つで振り返った「創作四字熟語」の優秀、入選作を発表した。ヒット映画「崖の上のポニョ」の主題歌が街にあふれた「四面魚歌しめんぎょか」(四面楚歌そか)や、お笑いタレントのエド・はるみさんがところ狭しと走り回り、ギャグ「グー」を連発した「グ美人走ぐびじんそう」(虞美人草ぐびじんそう)、医師不足を背景にした患者のたらい回しで妊婦死亡など悲劇が続いた「窮々病院きゅうきゅうびょういん」(救急病院)をはじめ十点が優秀作に選ばれた。

 毎年十二月に発表し、十九回目。約九千の応募があった。

 他の優秀作は、リレー四選手が北京でのりんとした走りで男子短距離初の五輪銅メダルをもたらした「四凜駆銅よんりんくどう」(四輪駆動)や、年の瀬が迫って暗くなる一方の経済情勢を表現した「暗増景気くらさますけいき」(クリスマスケーキ)など。

 入選作は四十点。料理の食べ残しを「もったいない」と別の客に回した船場吉兆の「回惜料理かいせきりょうり」(会席料理)や、工業用のりの原料となる事故米を食用に次々不正転売した「転々米」(てんてこ舞い)など、「食の安心」を根底から揺るがす不祥事続きの今年を象徴する作品も目立った。

 「酒込乗車さけこみじょうしゃ」(駆け込み乗車)は、中央省庁職員がタクシー運転手から現金、ビールなどを受け取った「居酒屋タクシー」を皮肉った。

 明るい話題では、日本の博士らのノーベル賞受賞ラッシュに国中が称賛を贈った「博手喝采かっさい」(拍手喝采)も入選した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200812120081.html