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2008年12月12日(金) 10時30分

温室ガス、50年に半減の道提案 中国科学院の研究者東京新聞

 【ポズナニ(ポーランド)12日共同】世界全体の温室効果ガスの排出量を2050年に半減させることを目指した新たな仕組みを、中国社会科学院の研究者がポズナニで開かれている気候変動枠組み条約第14回締約国会議の場で12日までに提案した。

 地球規模の排出量取引を想定し、対策コストが安い中国などの発展途上国で削減を進め、先進国に排出枠として売り、最終的に大幅削減を実現するとの内容。

 交渉に向けた正式提案ではないが、中国政府も「興味深い仕組みだ」と前向きな姿勢。米国などの反発は予想されるが、「先進国に積極的な動きがない中、途上国から排出量の半減を視野に入れたメカニズムが提案されたことは興味深い」と専門家からの評価も高く、注目を集めている。

 提案は「2050年に世界の排出量を半減させる」との目標を達成するために排出できる炭素総量を計算。その上で、1900年から2050年までの1人当たりの排出量が公平になるように、国ごとに排出許容量を配分する。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008121290103000.html