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2008年12月12日(金) 22時19分

「あるある」捏造問題で中日新聞に賠償命令スポーツ報知

 関西テレビの情報番組「発掘!あるある大事典2」の捏造(ねつぞう)問題をめぐり、内容を偽った番組に関与したとする東京新聞の記事で名誉を傷つけられたとして、番組制作会社「ジャンプコーポレーション」(東京)が約2370万円の賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は12日、同紙を発行する中日新聞社(名古屋市)に約270万円の支払いを命じた。

 判決によると、東京新聞は2007年1月31日付朝刊で「手のひらを見れば超悪玉コレステロールの有無が分かる」という放送内容に対し、ある学者の意見を基に「虚偽の情報を流したとみられる」との記事を掲載した。

 笠井勝彦裁判長は「専門的分野で事実の真偽を報道する際、1人のコメントで判断するなど十分な取材をしなかった。記事内容は真実と証明されていない」と判断した。

 「あるある」をめぐっては07年1月、納豆ダイエット特集での実験データ捏造などが判明。番組は打ち切られ、総務省が放送法に違反したとして、行政指導をした。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081212-OHT1T00300.htm