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2008年12月12日(金) 17時14分

東京円、一時88円台に急騰…13年4か月ぶりの円高水準スポーツ報知

 12日の東京外国為替市場の円相場は、米自動車大手3社(ビッグスリー)の救済法案が事実上の廃案になったと伝わったことから、米景気が悪化するとの懸念が広がって、円が急騰。一時、1995年8月以来、13年4か月ぶりの円高水準となる1ドル=88円台前半まで急速に円高ドル安が進んだ。

 日本の輸出企業が打撃を受けるとの懸念から東京株式市場の日経平均株価(225種)も一時630円超安の8000円台割れ寸前まで下落した。

 午後4時現在は、前日比2円82銭円高ドル安の1ドル=89円68—73銭。ユーロは2円24銭円高ユーロ安の1ユーロ=119円10—15銭。

 ビッグスリーの救済問題に加え、前日発表された米国の雇用関連指標が市場予想より悪かったことから朝方からドルが売られた。来週開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、利下げが決まるとの観測もドル売りの材料となった。

 大手銀は「夕方には政府の為替介入を警戒してか円買いの流れが一服したが、きっかけがあればすぐ勢いが戻るのでは」と指摘していた。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081212-OHT1T00243.htm