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2008年12月12日(金) 14時44分

今年の漢字は「変」スポーツ報知

清水寺で今年の世相を表す漢字「変」を揮毫する森清範貫主

 2008年の世相を一字で表す年の瀬恒例の「今年の漢字」が「変」に決まり、日本漢字能力検定協会(京都市)が12日、清水寺(同市東山区)で発表した。

 募集した協会によると、応募総数は11万1208通で過去最高。うち「変」は6031通(5・4%)を集めた。

 選んだ理由は、日本の首相が短期間で交代し、米国の次期大統領に変革を訴えたオバマ氏が決まったことや、株価が暴落した世界経済の大変動、物価上昇による生活の変化などが挙がった。「来年はいい年に変えたい」との気持ちを込めたとの意見も目立った。

 2位は「金」(3211通)、3位は「落」(3158通)で以下「食」「乱」「高」「株」「不」と続いた。

 清水寺の森清範貫主(かんす)が午後2時すぎ、縦1・5メートル、横1・3メートルの福井県産の越前和紙に、広島県熊野町産の特大の筆で「変」と力強く揮毫(きごう)。奉納法要後「この字と想像していた。今年は(日本人の)ノーベル賞受賞者が4人も出た大変な年だ」と笑顔で語った。

 今回で14回目。昨年は食品偽装などを反映し「偽」が選ばれた。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081212-OHT1T00231.htm