記事登録
2008年12月12日(金) 13時34分

橋下知事がテレビ発言めぐる訴訟で賠償金支払いスポーツ報知

 山口県光市の母子殺害事件の弁護団への懲戒請求を呼び掛けたテレビ発言をめぐる訴訟で、広島地裁に800万円の賠償を命じられた大阪府の橋下徹知事が賠償金を支払っていたことが12日、分かった。原告の弁護士の代理人が同日、明らかにした。

 橋下知事は判決を不服として控訴しており、原告側は「一審判決後に支払いの申し出があり、10月27日に受け取ったが、趣旨は不明」としている。

 橋下知事はこの日、記者団に「遅延損害金が年5%かかるので、敗訴判決が出て早い段階に支払った。広島高裁によると、橋下知事側から控訴は取り下げられていないという。

 訴訟は、母子殺害事件の弁護団メンバー4人が提訴。広島地裁は10月2日、テレビでの呼び掛けは名誉棄損に当たるとして1人当たり200万円、計800万円の支払いを橋下知事に命じた。判決は仮執行ができるとしていた。

 橋下知事は「自らの法律解釈を誤り、表現の自由を逸脱した」と謝罪したが、「三審制もあるので高裁の意見をうかがいたい」として控訴した。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081212-OHT1T00224.htm