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2008年12月12日(金) 06時02分

通行人女性に75メートルつきまとう!強引な客引きで居酒屋店員逮捕スポーツ報知

 警視庁池袋署は、強引な客引きをしたとして、都迷惑防止条例違反の疑いで、居酒屋「池袋隠れ家美食DINING味都」の元店長・山中島学容疑者(26)=埼玉県三郷市=とアルバイト店員の大学院生(24)を逮捕した。4月に施行された改正条例が、居酒屋の客引きに適用されたのは初めてという。

 調べでは、山中島容疑者は大学院生と共謀し、11月24日午後7時40分ごろ、東京都豊島区西池袋の路上で、通行人の女性(36)らに「鍋のほういかがですか」などと声を掛け、約75メートル付きまとった疑い。

 山中島容疑者は、従業員らが客1人を入店させると50円の成功報酬を支払っていたという。調べに対し「ノルマがきつく、従業員にハッパをかけた」と容疑を認めている。同容疑者は営業成績の不振を理由に、釈放後の12月には近隣の系列店に異動。店長から“平従業員”に降格したという。

 また、大学院生は現行犯で逮捕され、その後釈放された。「山中島容疑者に『客の入りが悪い』と言われ、客引きを指示された」と話したという。大学院生は客引きの成功報酬として、月に約3000円(50円×60人)を受け取っていたとされる。

 同店はJR池袋駅西口から徒歩3分のところに位置。周辺は安い居酒屋や飲食店などが密集する夜の激戦地帯だ。池袋署では、無理な指示をしたとみられる居酒屋の運営会社の立件も視野に捜査している。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081212-OHT1T00101.htm