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2008年12月12日(金) 23時35分

与謝野経財相が強く反発、大綱に消費税上げ時期明記せず読売新聞

 財政再建派の与謝野経済財政相は12日、2009年度税制改正大綱に与党が消費税率の引き上げ時期を明記しなかったことに強く反発した。

 同日午前の閣議後の記者会見では、「与党の言う通りやっていたら、政府の存在意義はない。与党と政府の立場が違うことはあり得る」と述べ、政府が年末にまとめる税制抜本改革の「中期プログラム」へ税率引き上げ時期を明記することに意欲を示した。さらに、「自民党が責任政党として最後まで踏ん張れなかったということだ」とも指摘し、引き上げ時期の明記に抵抗した公明党の“圧力”に屈した格好の自民党税制調査会にも怒りの矛先を向けた。

 与謝野氏は今週、麻生首相とたびたび会談し、「消費税率引き上げ時期は11年度と明確にすべきだとの意見で合意していた」(首相周辺)。それだけに、与党の対応への「失望と怒りは大きかった」と見られている。

 首相は12日の記者会見で、消費税について与謝野氏と歩調を合わせたが、温厚な与謝野氏の「急変」に、自民党では「消費税を争点に政界再編を目指すのでは」との観測も流れている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081212-00000068-yom-pol