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2008年12月12日(金) 21時01分

社民、国民新「政策で連携」 「やっかいだ」と民主はボヤキ産経新聞

 社民党の重野安正、国民新党の亀井久興の両幹事長らは12日、国会内で両党幹部による意見交換会を開いた。参院は野党が過半数を占めているとはいえ、民主党だけでは参院議席の過半数がない中で、社民、国民新の両党は政策をめぐってキャスチングボートを握ろうとしているようだ。民主党からは「政策的に相いれない面もあり、両党の連携はやっかいだ」(中堅)との声も漏れる。

 参院の過半数は122議席。会派勢力をみると、民主党は国民新党と統一会派を組み118人だが、国民新党の勢力(5人)を除くと113人。このほかの野党は共産党7人、社民党5人で、無所属5人。社民、国民新の両党に離反されると、民主党は共産党と無所属を取り込まなければ過半数を確保できない。

 こうしたことから、社民、国民新党の両党は結束を示して民主党を牽制(けんせい)し、主張を飲ませていきたい考えのようだ。両党はこの日の会合で、国会運営や政策面で重要事項を民主党に提案する方針を確認した。来週には雇用・中小企業対策や裁判員制度の導入凍結について協議する。

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