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2008年12月11日(木) 21時14分

ゲームのせい?園児の3割視力1・0未満、ぜんそくも増加読売新聞

 ◆文科省「外遊びをしないから」◆

 視力が「1・0未満」の幼稚園児が3割に迫ることが11日、文部科学省の学校保健統計調査でわかった。

 ぜんそくの園児の割合も2・7%に上り、ともに調査項目に加わって以来、最高を更新。視力の低下はテレビやゲーム機器、ぜんそくはハウスダストなどの影響とみられ、同省は「外で遊ばず、家にいる時間が長いのが要因」と分析している。

 調査は、今年4〜6月に健康診断を実施した全国の幼稚園から高校の中から、約330万人のデータを抽出した。

 それによると、視力が「1・0未満」の園児の割合は、前年度比2・7ポイント増の28・9%で、視力調査が始まった1979年度(16・5%)の2倍近くとなった。

 子供の視力の低下傾向は続いており、「1・0未満」の小学生は29・9%(前年度比1・8ポイント増)、中学生も52・6%(同1・4ポイント増)と、ともに過去最高。今回の調査では、視力低下の低年齢化がさらに進行していることを裏付けている。

 一方、ぜんそくの園児の割合は、2・7%(同0・4ポイント増)と67年度以来で最も高かった。小学生(3・9%)より割合は低いものの、この10年で倍増しており、中学生(3%)に迫る勢いで増加した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081211-00000059-yom-soci