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2008年12月11日(木) 12時43分

【朝鮮総連事件】満井被告を取り調べた検事、証人出廷産経新聞

 朝鮮総連中央本部の土地建物などをだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元公安調査庁長官、緒方重威(しげたけ)被告(74)と元不動産会社社長、満井忠男被告(75)の第27回公判が11日午後1時15分から、東京地裁(林正彦裁判長)で開かれる。満井被告の取り調べにあたった検事の証人尋問の後、7回目となる満井被告の被告人質問が行われる。

 前回公判の証人尋問では、緒方被告を取り調べた検事が出廷。双方合意のもとで調書を作成したことを強調した。また、緒方被告が涙を流しながら、「(詐欺事件に関して)こんなつもりじゃなかった」と話したことを明らかにした。

 証人尋問で、緒方被告は直接、担当検事に質問。「『あなたの供述はこうなる』と言ってパソコンをたたき出した」と問いただしたが、担当検事は「違う」と否定した。

 一方、検察側は被告人質問で、満井被告に対し、自身が書き残した“獄中日誌”と法廷での供述内容との矛盾点を追及。満井被告は「なぜ書いたのか思い出せない」と返答に窮する場面もあった。

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