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2008年12月11日(木) 20時36分

村上ファンド事件控訴審 判決は来年2月3日産経新聞

 ニッポン放送株のインサイダー取引事件で、証券取引法違反の罪に問われ、1審東京地裁で懲役2年、罰金300万円、追徴金約11億4900万円の実刑をいい渡された村上ファンド元代表、村上世彰被告(49)の控訴審公判が11日、東京高裁(門野博裁判長)で開かれた。村上被告は最終意見陳述で「ライブドア(LD)からの情報を利用して、利益をあげようと考えたことはない」と改めて無罪を主張した。今回で控訴審は結審し、判決は来年2月3日。

 弁護側は最終弁論で、平成16年11月8日の会議で、LD側から村上被告に、ニッポン放送株の大量取得方針が伝えられたとする検察側の主張に対し、「LDの株大量取得計画は実現不可能で、方針も伝えられていない」と主張。村上被告が行った取引が、インサイダー取引には該当しないと反論した。検察側は控訴棄却を求めた。

 1審判決は、村上被告が16年11月にLD側から伝えられたニッポン放送株大量取得の内部情報をもとに、LDの計画発表前の17年2月までに同放送株約193万株を不法に購入。高値で売り抜け約30億円の利益を得ていたとした。

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