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2008年12月11日(木) 12時01分

生活保護費不正受給:千葉市、元理事長らに3億円請求 遅延損害金も /千葉毎日新聞

 千葉市若葉区の低額宿泊所「みどりの会」を巡る生活保護費不正受給事件で、千葉市は10日、建設会社社長でNPO法人理事長だった黒川滋被告(56)=詐欺罪で公判中=ら6人と法人に対し、不正に受給した生活保護費3億7051万8404円と遅延損害金を支払うよう請求した。求めに応じない場合、損害賠償訴訟を起こす方針。
 この事件では、黒川被告が社員を施設に入所させ、虚偽申請で市から生活保護費を詐取したとして、8人が詐欺容疑で逮捕され千葉地裁で公判中。市は9月、法人に事業停止命令を出し、県もNPO法人の認証を取り消した。
 市は、04年6月〜08年8月に計128人が受給した生活保護費全額の返還と、年5%の遅延損害金を請求。遅延損害金は10日現在で約4300万円になるという。市地域保健福祉課は「組織的に不正な手続きで受給しており、申請自体が無効」と説明している。【中川聡子】

12月11日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081211-00000039-mailo-l12