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2008年12月11日(木) 22時44分

温暖化、景気対策で難交渉 EU首脳会議東京新聞

 【ブリュッセル11日共同】欧州連合(EU)は11日、ブリュッセルで首脳会議を開き、地球温暖化防止のため、温室効果ガスの排出を「2020年までに1990年比で20%以上削減」とした目標を具体化する包括法制案を協議した。金融危機を受け、欧州委員会が打ち出した域内総生産(GDP)の1・5%相当の計2000億ユーロ(約24兆円)規模の景気刺激策の承認も焦点。会期は2日間の予定。

 京都議定書後の国際合意形成を目指し、ポーランドで開催中の気候変動枠組み条約第14回締約国会議(COP14)の参加国も、温暖化対策の「先駆者」を自任するEUの政策決定に注目している。ただ、EU内では利害が対立しており、難交渉が予想される。

 EUは昨年3月の首脳会議で決めた削減目標を実現するため、欧州委の提案に沿い、既にエネルギー消費に占める風力、太陽光といった再生可能エネルギーの割合を20%に拡大することなどを義務付ける規制案で合意。

 一方、包括法制案のもう一つの柱となる、二酸化炭素排出枠の有償化をめぐる交渉は紛糾。欧州委は域内約1万カ所の事業所などに無償で割り当て、過不足分の売買(排出量取引)を認めてきた排出枠に関して、2013年以降、有償割り当てとすることを提案し、域内企業に毎年、計600億ユーロの負担が生じると試算した。

 これに対し「産業競争力の低下」を懸念するドイツは鉄鋼やセメント産業などの適用除外を要求。ポーランドやイタリアも見直しを求めた。景気刺激策でも、ドイツは承認に難色を示している。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008121101001022.html