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2008年12月11日(木) 21時27分

陛下、皇室の現状も憂慮 宮内庁長官が「所見」東京新聞

 天皇陛下が胃腸の炎症を患った原因とされる心身のストレスについて、宮内庁の羽毛田信吾長官は11日の定例記者会見で、所見として「陛下がここ何年、将来にわたる皇統の問題、皇室にかかわるもろもろの問題に憂慮される様子を拝してきた」と述べ、皇位継承問題とともに、皇室の現状にも気に掛けている点があるとの見方を示した。

 その上で、皇太子ご夫妻の健康管理や2人を支える東宮職の態勢に言及。昨年3月の健康診断で皇太子さまの十二指腸に2センチ大のポリープが見つかったことを挙げ「両陛下は、皇太子殿下が相当期間、(定期的な)健康検査を受けていなかったことに強い不安を持った。妃殿下も健康チェックを定期的に受けるよう願っている」と指摘。

 陛下の公務軽減については「当面の対応」として「ここ1カ月は日程を可能な限り軽いものにしたい」との方針を示し、個別の公務ごとに延期や取りやめなどを検討するとした。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008121101000721.html