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2008年12月11日(木) 21時04分

痴漢で有罪見直しへ 教授の上告審、3月弁論東京新聞

 電車内で女子高生に痴漢行為をしたとする強制わいせつ罪に問われ、無罪を主張していた防衛医科大学校教授(63)=休職中=の上告審で、最高裁第3小法廷(田原睦夫裁判長)は11日までに、検察、弁護側双方の意見を聴く弁論を来年3月3日に開くことを決めた。

 書面審理が中心の最高裁が弁論を開くため、懲役1年10月の実刑とした1、2審判決が見直される見通し。無罪となる可能性も出てきた。

 1、2審判決によると、教授は2006年4月18日朝、小田急線の電車内で17歳女子高生の下着の中に手を入れるなどした。

 教授側は「被害者の証言を前提とした位置関係では、かがまなければ痴漢行為をできず、満員電車の中では不可能。被告の指からは下着の繊維片が検出されていない」などと主張。被害証言の信用性が争点だった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008121101000871.html