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2008年12月11日(木) 20時48分

受刑者に測定強要し「やせろ」 弁護士会が虐待と警告書東京新聞

 横浜刑務所(横浜市港南区)の30代の男性刑務官(当時)が男性受刑者(30)をごみ置き場に監禁するなどの虐待をしていた問題で、横浜弁護士会は11日、この刑務官が同じ受刑者に「やせろ」と体重測定を強要するなど監禁を含む5件の人権侵害があったとして、刑務所に再発防止の人権教育の徹底を求める警告書を送付した。

 弁護士会によると、刑務官は2005年4月から06年9月にかけ、受刑者に必要のない体重測定を強要し「ブタ」「やせろ」などとののしった。体に飛び乗り、紙を丸めてのどを突くこともした。

 受刑者は、同じ刑務官から日常的にける、つねるなどの暴力をふるわれたと主張しているが、刑務所側は否定している。

 受刑者からの人権救済の申し立てを受け、弁護士会が調査。「個人の尊厳を侵す行為は人権侵害に当たる」と判断した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008121101000866.html