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2008年12月11日(木) 20時08分

闇サイト被告をたしなめる 名古屋地裁の裁判長東京新聞

 名古屋市の会社員磯谷利恵さん=当時(31)=が昨年8月に拉致、殺害された闇サイト事件の公判で、強盗殺人罪などに問われた無職川岸健治被告(41)の被告人質問が11日、名古屋地裁(近藤宏子裁判長)であった。川岸被告は被害者について「運が悪かった」と述べ、近藤裁判長から「開き直っている」とたしなめられる一幕があった。

 川岸被告は検察、弁護側双方から、被害者や遺族への気持ちについて問われ、「お気の毒」などと発言。ひとごとみたいに聞こえると指摘され、「そういうふうにしか言えない。そこに包丁があるんだったら(私を)刺してください」と述べた。やりとりを聞いていた近藤裁判長がたしなめ、厳しい口調で「無責任で乱暴だと思う」と諭した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008121101000824.html