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2008年12月11日(木) 19時02分

村上被告、2月に2審判決 インサイダーで無罪主張東京新聞

 ニッポン放送株のインサイダー取引事件で証券取引法(現金融商品取引法)違反罪に問われ、1審で実刑とされた村上ファンド(解散)の元代表村上世彰被告(49)の控訴審公判が11日、東京高裁(門野博裁判長)であり、弁護側はあらためて無罪を主張、結審した。判決は来年2月3日に言い渡される。

 公判には、村上被告本人も出廷。ライブドア(LD)側からニッポン放送株を大量取得する方針を聞き、不正取引をしたとする起訴事実について「LDからの情報で利益を上げようと考えたことはなく、投資判断に有利な情報を得たとは夢にも思わなかった」と陳述した。

 弁護側は「LDには当時、大量取得に必要な資金調達のめどは立っておらず、会議で資金計画を示し、大量取得の意思を表明した事実はない」と訴えた。検察側は控訴棄却を求めた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008121101000671.html