【北京11日共同】11日付の中国紙、新京報によると、今年5月の四川大地震の影響でパンダの餌となる竹が枯れ、パンダが越冬できずに飢え死にする「食料危機」に直面している。
四川省の臥竜自然保護区にあるパンダ保護研究センター主任の張和民氏が、香港で開かれたパンダ保護に関する会合で指摘した。
張氏によると、同区では餌不足から病気にかかる野生パンダが発見されており、最近も病気のため保護した1頭が死んだ。
張氏は地震の影響について「短期的にパンダの数が大きく減ることはないが、長期的にどんな影響が出るかは予測がつかない」と懸念。さらにセンター内のパンダも地震後から臆病になっており、パンダの「心のケア」の必要性も指摘している。