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2008年12月11日(木) 06時02分

砂浜から片足!首には“ひも”…小田原の海岸で女性の遺体発見スポーツ報知

女性の遺体は側道へ上がるスロープの下に埋められていた

 神奈川県小田原市国府津(こうづ)の海岸で10日早朝、左足の一部だけが出た状態で遺体が発見された。小田原署の調べによると、遺体は40〜60代の女性とみられ、防波堤上の側道から海岸に下りるスロープ直下の砂浜にうつぶせで寝かされた状態で埋められており、ズボンと茶色の靴を履いていた。死後数日とみられ、首にひものようなものが巻かれていたことから県警は殺人、死体遺棄事件とみて小田原署に捜査本部を設置。司法解剖の結果、窒息死と判明し、身元の特定を急いでいる。

 現場は、眼前に湘南の海が広がる西湘バイパス高架下の砂浜。西100メートルの所に国府津インターチェンジがあり、側道には閑静な住宅が並んでいる。午前7時頃、近所の釣具店店主(59)が店のホームページ用の写真撮影のため海岸を訪れ、店へ引き返す時に、盛り上がった砂浜の中から茶色のショートブーツと紺色のズボンをはいたふくらはぎが浮き出ているのを発見した。「人間だ」とすぐに気づき、午前7時20分、そのまま最寄りの交番に通報。女性の遺体が掘り起こされた。

 女性は身長約160センチの小太りで、花柄のベージュ色ジャンパーを着ており、頭髪は白髪交じりの茶髪で肩くらいの長さ。身分証明書、所持品などは見つからなかった。海岸線から20メートル以上離れた側道へ上がるスロープの真下に頭を北側に向けてうつぶせで埋められており、流されて波に打ち上げられた可能性は皆無だという。周囲に血痕はなかったが、首にはひものようなものが巻かれていた。

 現場は近隣住民がジョギングや犬の散歩などのコースとして毎朝利用している海岸。シロギスなどを狙う釣り人も多く訪れているが、深夜は人の往来がほとんどない。第一発見者の釣り具店店主の話によると、現場の砂浜の不自然な盛り上がりに気づいたのは発見前日の9日朝。8日の朝にも同じところを通った時には気づかなかったという。10日にかけての夜、現場には激しい雨が降っていたことから左足が浮き出て来た可能性もある。

 発見直後から現場付近では聞き込み調査が始まったが、不審車両などの目撃証言など有力な情報は今のところ得られていないという。10日夜、司法解剖した結果、死因は首を絞められた事による窒息死と判明。身元の特定を急いでいる。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081211-OHT1T00073.htm