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2008年12月11日(木) 00時59分

「緊張しない」「自然体で」=授賞式直前、表情それぞれ−ノーベル賞時事通信

 【ストックホルム10日時事】ノーベル賞授賞式を直前に控えた10日午後(日本時間同日深夜)、京都産業大教授の益川敏英さん(68)、高エネルギー加速器研究機構名誉教授の小林誠さん(64)、元米ウッズホール海洋生物学研究所上席研究員の下村脩さん(80)は、緊張の中にも笑顔を見せ、宿泊先のホテルから会場のコンサートホールに迎えの車で向かった。
 「緊張するわけないじゃない」。ホテルを出る前、益川さんは開式の時間を気にしながらそう答えた。えんび服姿については「気持ちよくない」。和服姿の妻明子さんにネクタイを直されると、「こんなことやってもらったことない」と顔をほころばせた。
 一方、小林さんは「間違わないようにやるだけ。自然体で」と落ち着いた様子。梅などの刺しゅうがあしらわれた和服姿の妻恵美子さんに、着ていたえんび服を整えられると照れ笑いを見せた。
 また、えんび服を初めて着たという下村さんは「ノーベル賞を取るということは本当に大変なことなんですね。きょうが無事終わってくれれば楽になります」と話した。妻明美さんはえんじ色のドレス姿。和服ではない理由について聞かれ「もう長いこと着てませんから」と答えた。 

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