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2008年12月11日(木) 23時40分

<COP14>閣僚級会合を開始 途上国の排出抑制にも言及毎日新聞

 【ポズナニ(ポーランド)大場あい】京都議定書後の地球温暖化対策を話し合う国連の「気候変動枠組み条約第14回締約国会議(COP14)」で11日、閣僚級会合が始まった。国連の潘基文(バンギムン)事務総長は冒頭の演説で「今われわれに必要なのは指導力だ」とし、欧州連合(EU)とオバマ次期米大統領の名前を挙げて両者への期待を述べた。また、京都議定書に定めのない13年以降の国際的取り組みでは、先進国に野心的な温室効果ガス排出削減目標の設定を求めた上で、途上国の排出抑制の必要性も言及した。

 会合では、各国の環境担当の閣僚が自国の主張を訴える。斉藤鉄夫環境相は同日午後(日本時間12日未明)、演説し、今年7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の宣言に基づき「世界全体で50年までに50%削減」という目標を共有することなどを求める予定。

 閣僚級会合は12日まで開催。11日午後には円卓会合も開かれ、京都議定書後の国際的取り組みについて、基本となる50年ごろまでの長期目標を含む「共有のビジョン」にテーマを絞り集中的に協議する。

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