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2008年12月11日(木) 23時29分

<6カ国協議>次回数ヵ月後か…日本政府毎日新聞

 日本政府は今回の6カ国協議結果を踏まえ、北朝鮮がすでに来年1月に発足するオバマ次期米政権との協議にシフトしていると判断し、「当面、次の6カ国協議が開かれる可能性はほぼ消えた」(政府高官)との見方を強めている。オバマ政権が発足しても外交の布陣や明確な方針を固めるまで「数カ月はかかる」と見ているためだ。日本政府は今後、オバマ次期米政権との対北朝鮮戦略の緊密な連携が急務となる。

 今回の協議にあたって、日本政府は核物質のサンプル(試料)採取を含め「曲解や誤解の余地のないしっかりした」検証方法を迫る方針を貫いた。政権末期のブッシュ政権が成果を急ぎ、北朝鮮と妥協するのではないかの警戒からだった。

 そのうえ、米国が10月、事実上、日本政府の頭越しで北朝鮮のテロ支援国家指定解除に踏み切った「トラウマ」もあり、今回の結果を「あいまいな合意をするより、よほどいい」(外務省幹部)と受け止めている。【北京・大谷麻由美】

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