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2008年12月11日(木) 23時00分

<フィギュア>復調 真央に自信…GPファイナル毎日新聞

 【高陽(韓国)来住哲司】12日開幕するフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルに出場する日本選手が11日、当地の高陽アイスアリーナであった公式練習後に報道陣の取材に応じた。

 女子で3年ぶりの優勝、4年連続のメダルを狙う浅田真央(愛知・中京大中京高)は「(先月下旬の)NHK杯の時はまだ不安定なところがあったが、今は安定している」と復調を実感。演技構成について「NHK杯と同じでやりたい。トリプルアクセル(3回転半)2回を目標にして(実際に挑むかは)フリー当日の朝に決めたい」と説明した。

 安藤美姫(トヨタ自動車)は今大会からフリー曲を「ジゼル」からサンサーンス作曲の交響曲第3番「オルガン付き」に変更。「ジゼル」は中野友加里(プリンスホテル)も使っており、安藤は「(審判に)また同じ曲かという印象を考えた」と変更理由を説明した。公式練習で4回転サルコウに3度挑み、2度の転倒後に回転不足気味で着氷。「ショートプログラムの後、跳ぶかどうかを決める」という。

 中野は公式練習でトリプルアクセルがほとんど決まらなかったが、「すごくいい状態。(痛めていた)右足首もテーピング、アイシングをしているが大丈夫」と強調した。

 男子で初出場の小塚崇彦(トヨタ自動車)は公式練習のステップで転倒するなどやや精彩を欠き、「集中できなかった。緊張も多少あると思う」と首をかしげた。

 また、3連覇を狙う金妍児(キム・ヨナ、韓国)が記者会見し、「国内で国際大会出場は初めてなので少し緊張している。韓国のファンの前で最善を尽くしたい」と心境を語った。苦手の3回転ループは「負担がある。本当に自信ができたらやりたい」と回避する可能性も示唆。浅田真との今季初対決には「自分自身に集中したい。浅田さんとはジュニア時代からライバルと言われてきたが、経験を重ねてそのことに神経を使わなくなった」と意に介していない様子だった。

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