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2008年12月11日(木) 22時33分

<麻生首相>「3年後の消費税引き上げ」明記を指示毎日新聞

 麻生太郎首相は11日、首相官邸に与謝野馨経済財政担当相を呼び、年内にまとめる税制改正の「中期プログラム」に「3年後の消費税引き上げ」を明記するよう指示した。

 首相は与謝野氏に「きちんと書くことで中期プログラムが意義のあるものになる」と時期明記の必要性を強調。会談後、記者団に対し「短期的には景気対策。中期的には財政再建。景気状況を見すえて、3年後に消費税(増税)が基本だ」と語った。

 首相指示を受け自民党は、12日に決定予定の与党税制改正大綱にも、「3年後の消費税引き上げ」を明記したい考えだが、次期衆院選を意識した公明党内には慎重論が根強く、調整は難航している。

 一方、これに先立ち首相は11日、自民党の保利耕輔政調会長とも首相官邸で会談。社会保障費の伸びを毎年2200億円抑制する方針を転換し、抑制幅を圧縮する財源として検討してきたたばこ税増税を与党が断念したことを受け、代わりの財源を検討するよう指示した。首相は保利氏に対し「たばこ税を当てることができなければ、これに見合う財源が必要だ。政調会長に責任を持って対応してもらいたい」と要請。地域医療崩壊の原因とも指摘されている2200億円抑制方針を見直す考えに変わりがないことを強調した。【古本陽荘】

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