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2008年12月11日(木) 22時05分

<タクシー運転手殺害>米兵被告、精神鑑定実施へ 横浜地裁毎日新聞

 神奈川県横須賀市でタクシー運転手が殺害された事件で、強盗殺人罪などに問われた米海軍横須賀基地所属の1等水兵、オラットゥンボウスン・ウグボグ被告(22)=ナイジェリア国籍=の第2回公判で、横浜地裁は11日、弁護側が求めた精神鑑定の実施を決めた。川口政明裁判長は「事実が重大で慎重を期す」と理由を述べた。

 鑑定は公判と並行して行い、3カ月程度の見込み。「事件時に精神疾患だったか」「病名や程度と事件への影響」に関し、12日の公判で鑑定人に委嘱する村松太郎慶応大医学部准教授に意見を聴く。

 弁護側は、ウグボグ被告が拘置所で何度も接見した弁護士に「あなたは誰だ」と話すなど一時記憶喪失状態だったと明らかにした。検察側は「鑑定は必要ない」と主張したが、裁判所は「拘置所が地裁に『統合失調症の疑い』と回答しており慎重を期す」と退けた。【杉埜水脈】

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