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2008年12月11日(木) 21時55分

室伏、繰り上がり「銅」へ=薬物使用のベラルーシ2選手が失格−IOC理事会時事通信

 【ローザンヌ(スイス)11日時事】国際オリンピック委員会(IOC)は11日、当地で理事会を開き、北京五輪の陸上男子ハンマー投げでドーピング(禁止薬物使用)が判明した2、3位のベラルーシ2選手を失格処分とし、メダルを剥奪(はくだつ)することを決めた。これにより、5位の室伏広治(34)=ミズノ=が3位に繰り上がり、銅メダルを獲得する。
 失格となったのは2位のワジム・デビャトフスキー(31)と3位のイワン・チホン(32)。両選手は競技後の検査で、筋肉増強効果のあるテストステロンに陽性反応を示した。IOCの規律委員会が本人、関係者から事情聴取を実施するなど綿密な調査を行い、容疑を否定した2選手の違反を認定。報告を受けた理事会が処分を科した。
 室伏は2004年アテネ五輪でも、1位の選手がドーピングの再検査を拒否して失格となったため繰り上がりで金メダルを授与されている。
 チホンは世界歴代2位の自己記録を持ち、昨年の世界選手権大阪大会では3連覇を達成した。デビャトフスキーは2000年シドニー五輪でも同様の違反で2年の資格停止処分を受けており、再犯の今回は永久資格停止処分となった。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081211-00000256-jij-spo