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2008年12月11日(木) 21時54分

6か国協議成果なく閉幕、核検証手続きで合意できず読売新聞

 【北京=加藤淳、伊藤彰浩】北朝鮮核問題をめぐる6か国協議の首席代表会合は11日、北京の釣魚台国賓館で4日目の討議を行ったが、焦点となった核検証手続きの文書化で合意が得られないまま閉幕した。

 議長国・中国は過去の合意を再確認する議長声明を発表したが、次回協議については「早期実施で合意した」と述べるにとどまった

 。ブッシュ米政権下での6か国協議は今回会合が最後になる可能性が高く、今後の実質的な核交渉はオバマ次期政権に先送りされる見通しとなった。

 6か国首席代表はこの日の討議で、核施設からのサンプル(試料)採取を検証手続きで明文化すべきだと主張する日本・米国・韓国とこれを拒否する北朝鮮の「意見の差を縮める努力」(中国の秦剛・外務省副報道局長)が行われたが、合意に至らなかった。米首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補は同日夕、全体会合を途中退席し、帰国の途に就いた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081211-00000061-yom-int