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2008年12月10日(水) 21時43分

脱税容疑の元大阪府議を逮捕、逃亡先の比から強制送還読売新聞

 ビル売買を巡る報酬など約7億円を隠し、所得税約2億5000万円を脱税したなどとして、大阪地検特捜部は10日、逃亡先のフィリピンから日本に強制送還された元大阪府議の弁護士・小川真澄容疑者(64)を所得税法違反と国税徴収法違反の両容疑で逮捕した。

 発表などによると、小川容疑者は2006年、大阪・キタの通称・多幸梅(たこうめ)ビル(地上11階建て、地下3階)の権利関係を整理するなどの仕事を請け負い、報酬などとして受け取った約7億円を申告しなかった疑い。特捜部の調べに「間違いない。弁解することはない」と容疑を認めているという。

 小川容疑者は1991年、株売買に絡んで得た手数料収入に対する所得税1億1000万円を納めず、重加算税などで滞納額は約3億5000万円に膨れあがった。多幸梅ビルに絡む報酬7億円が差し押さえの対象となるため、これを免れる目的で東京都内の会社名義の口座などに隠し、借入金の返済などに充てていたという。

 小川容疑者は他人名義の旅券で11月11日に出国し、約1か月にわたる逃亡生活を送っていた。特捜部は今後、旅券法違反(不正取得)や入管難民法違反(不法出国)の疑いで再逮捕する方針。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081210-00000072-yom-soci