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2008年12月10日(水) 21時32分

たばこ増税で与党内の調整難航、首相は慎重姿勢に読売新聞

 麻生首相は10日夜、首相官邸で記者団に対し、2009年度税制改正の焦点のひとつになっているたばこ税の引き上げについて、与党内の調整がつけば、引き上げが望ましいとの考えを示唆した。

 たばこ税の増税は、政府が社会保障費の自然増の抑制額を2200億円から減らす財源として検討してきたが、与党の公明党が反対しているほか、自民党内でも賛否が割れている。

 首相は10日夜、記者団に、与党内の調整が難航していることを踏まえ、慎重に対応する姿勢を示した。その一方で、「2200億円というのは限度に来ているのではないか」とも語り、たばこ税の引き上げに期待感をにじませた。

 これに関連し、河村官房長官は10日夕の記者会見で、「公明党との調整を受けて、対応は考えたい」として、与党内の調整を見守る考えを強調した。

 一方、首相は10日午前、自民党本部で津島雄二党税制調査会長らと会談し、年末までに政府・与党がまとめる税制抜本改革の「中期プログラム」について、消費税率の引き上げ時期を明示するよう求めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081210-00000070-yom-pol