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2008年12月10日(水) 21時20分

列車の風圧、工事用フェンス飛び3人重軽傷…JR米原駅読売新聞

 10日午後1時20分頃、滋賀県米原市のJR米原駅の在来線ホームで、熊本操車場発東京ターミナル行き貨物列車(26両)が通過した際、ホーム上の工事現場を囲っていた鉄製フェンス1枚(1・9メートル四方、重さ17キロ)が風圧で飛び、ホーム上にいた同市内の県立高校3年の女子生徒(18)ら3人に当たった。

 女子生徒が右足首、乗降客の誘導をしていた京都市内の警備員女性(58)が右足の指の骨を折る重傷、岐阜県大垣市内の派遣社員女性(33)が足に軽いけがをした。滋賀県警米原署は業務上過失傷害の疑いもあるとみて調べている。

 JR西日本広報部によると、階段とエスカレーターの新設工事が行われていた。普段はフェンス1枚につき4か所を針金で支柱に固定しているが、事故当時、溶接作業のために天井からつり下げたシートのすそをフェンスと支柱の間に固定するため、1か所を外していた。フェンスは列車の進行方向に約20メートル吹き飛んだ。

 JR貨物関西支社によると、貨物列車は米原駅付近を通常、時速90キロで通過するが、濃霧の影響でダイヤが乱れていたため、時速65キロで通過していたという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081210-00000068-yom-soci