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2008年12月10日(水) 17時45分

P2Pで流通するファイルの20ファイルにひとつがマルウェアScan

 HIRT (Hitachi Incident Response Team) は12月10日、同チームが2008年初めに実施したP2Pファイル交換ソフト環境のコンテンツ流通実態調査の中から、マルウェアの流通について紹介している。この調査は平成20年1月から2月に計2回、クローリング調査をもとに専用ツールによりダウンロードを実施し、マルウェアチェック、著作物チェックを行ったもの。サンプル数は1回目が10,964ファイル、2回目が10,805ファイルとなっている。

 調査結果により、マルウェアは、約20ファイルにひとつ存在しており、流通量が多いアーカイブファイル(zip、lzh、rar)に限定すると、マルウェアは約5ファイルにひとつ存在していた。また、マルウェアのうちフォルダなどの安全なコンテンツに見せかけた「アイコン偽装」を行っているマルウェアは約9割であった。既知マルウェアの7割が情報漏えいを引き起こす「Antinny」とその亜種であり、最新の状態にあるウイルス対策ソフトを導入することは、P2Pファイル交換ソフトの情報漏えいに一定の防止効果があるとしている。


【関連リンク】
HIRT:P2Pファイル交換ソフト環境で流通するマルウェア

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081210-00000001-vgb-secu