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2008年12月10日(水) 20時25分

腐敗と経済危機で政権窮地=抗議のゼネスト、社会不安高まる−ギリシャ時事通信

 【パリ10日時事】ギリシャの首都アテネで少年が警察官に殺害された事件を端緒とする学生らの抗議や暴動が、長期化の様相を見せ始めた。背景には政治家の汚職まん延、経済危機による雇用不安への若者たちの怒りがあり、左派野党・労組側は10日、ゼネストを展開。中道右派のカラマンリス政権は窮地に立たされている。
 現地からの報道によれば、ゼネストで金融機関や公共交通機関に影響が出ている。アテネ中心部では10日午前、数千人が「カラマンリス(首相)を更迭しろ」などと叫んでデモ行進。一部は議会前で規制に当たる警官隊と衝突した。
 また、同国第2の都市テッサロニキや第3の都市パトラスでも共産党の呼び掛けに応じて、それぞれ約2000人が抗議集会を開いた。6日の事件後、国内各地で略奪や放火が続いており、社会不安はさらに高まりそうだ。 

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